消尽の日記

中身も外見もまぁ覇気がない

2/11の日記 狭き門読書感想

 

 

2/11

 

昼に起きてしまったせいでやりたいこと一個もできなかった。

 

昼起きてからはずっと動画を見漁ってた。

 


クッキーを焼きたい祖母 VS 祖母を焼きたい孫【Granny Simulator】

 

グランマシミュレーターっていうゲーム。祖母と孫の二役があってババアは決められた家事を遂行できれば勝ち、孫はババアを邪魔しつつ殺害すると勝ちになる。めちゃくちゃだ。

 

グランマ側もグランマ側で孫にテイザー銃を発射して痙攣させたのち蹴り上げてきたりする。孫は火炎瓶を投げつけてグランマを焼殺する。そういう世界観のバカゲー。ハロウィン期間中はグランマがクッキーを焼いて悪魔にささげることで孫を捕食してもらうことができる。何?

 

面白かったです。

 

そのあとはバイト。バイト帰ったあとは狭き門を読み切ったので以下感想。

 

 

 

狭き門を読了した。この本すごくおもしろかったです。インターネットで狭き門を紹介していたサイトがあってそれで興味を持ったから今回読み始めた感じだったけど、読んでよかった~と思った。フランスのカップルが本作の主人公なんだけど理想の関係性を追い求め続けた結果、現実の関係性と理想の関係性の差に強烈な葛藤が生まれてしまって最後は片割れの死によって別離してしまうっていう感じの内容だった。この本はタイトルからわかる通り聖書がモチーフとして取り上げられていて、たびたび神や神聖、信仰などのキーセンテンスが登場してくる。アリサ(主人公・ジェロームの恋人)はジェロームのことを心の底から愛していて、ジェロームこそが神のみもとに近づくべきであると考えているけどジェロームは神よりも自身(アリサ)のことをより多く愛しているから、ジェロームがさらに信仰の高みに上り、より神のみもとに近づく妨げになっていることを悟るというシーンがある。それが理由でアリサはジェロームと離れるためにわざと彼が嫌いそうなものを好んで選び、冷酷な態度で接するようになる。すべてはジェロームの崇高で高潔な信仰のために。

 

これは敬虔なキリスト教信者じゃないと理解できない部分なんだろうなと思う。ただそれ自体を否定する気はさらさらない。異文化理解の話になるけど、共感理解が得られなかったからといってそれが直接否定になることはあってはならないし、共感できないからそれを否定していると考える人がそこそこいるっぽい(主観)ので一応。まぁ自分の日記のPVからしてそんな注釈を入れる必要はほぼほぼないに等しいんだけど。

 

特にいいと思った文章。

 

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これは作品の中の割と重要な一文だと思っていて、神の存在の確証性を懐疑すること自体はさほど重要ではなく、神へ近づくこと自体の重要性をアリサが説いているというシーンなんだけど、作中ではこれを「幸福」と「幸福へ至る道」に置き換えている場面がある。

 

アリサは簡単に手に入れられる「幸福」に価値を見出しておらず、「幸福へ至る道」を壮絶な苦悶を抱えながら辿ることにこそ聖なる喜びがあると見出していて、それは人間にはとても難しいことなんだけど(実際アリサもこのことについてとてつもない葛藤を持っていた)そうやっていくことで得られるものがあるとアリサは心から信じているのでこの文章はかなり印象に残ったし好きです。

 

2人では決して通れず、孤高に信仰することでしか為し得ない狭い門ってことなのかなぁとやんわり思いました。

 

「狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は広く、その道も広々として、そこから入る者が多い。しかし、命に通じる門はなんと狭く、その道も細いことか、それを見いだす者は少ない」

 

そういうわけで狭き門はかなり面白い作品だった。

 

これが正しい読解であったのかはかなり怪しいんですけど面白かったのは確かなので狭き門ぜひ読んでみてください。

 

 

おしり