消尽の日記

中身も外見もまぁ覇気がない

「以下敬称略が出動」9/12の日記

 

 

9/12

 

 

 

朝起き。

 

 ぶーぶの教所(おしえどころ)へ。学んでから喫茶店に行ってコーヒーを飲んだ。サイフォンで淹れたコーヒーを飲んだことがなかったのでサイフォンをやってる店に入った。

 

 初めてサイフォン式のコーヒーを飲んだ正直な感想としては「よくわからない」だった。ブレンドコーヒーを頼んで味わったけど、かなり飲みやすくてザ・コーヒーみたいな味がした。つまりはペーパーで淹れてるとことあんまり差異を感じなかった。ペーパードリップではないので豆の油が濾されずにそのまま抽出されてこってりした味わいになるのかなと思ってたけどそうでもなかったので、ハンドドリップで淹れたものをサイフォン式と言われて出されても違いがわからないかもしれない。

 

 一応インターネット的にはどういわれてるんだろうと思ってサイフォンの味わいについてざっと調べてみたけど、サイトによって全然言ってることが違う。全部統合して押並べると豆の味が出つつすっきりした味わいになるのだそう。コーヒー難しい。出直してきます。

 

 多分サイフォンだからこう、ハンドドリップだからこう、という抽出方法の違いよりも豆自体の特性や状態の違いの方がコーヒーに与える味の変化量が大きいから自分のレベルの舌ではよくわかんなかったってことなんじゃないかと思う。

 

昼頃

 

 喫茶店では日本の中でたのしく暮らすを読んだ。ずっと家にいるとYoutubeを延々と眺めて一日を無為にしてしまうので、一旦環境を変えてひとつのことに没頭する時間と場所を設けることで歌集と向き合おうという思索。成功したので自分にあったやり方だったのかも。

 

個人的に好みだったやつ

 

みそかの渋谷のデニーズの席でずっとさわっている1万円

ゆるいゆるい家路の坂の頂上でふと地球上すべてが見える

さて義務をはたさなきゃコーヒーを買いさて義務をはたさなきゃコーヒーを飲んだら

日本の中でたのしく暮らす道ばたでぐちゃぐちゃの雪に手を差し入れる

(日本の中でたのしく暮らす 永井佑)

 

 気に入った短歌は多かったけどざっと集めるとこんな感じ。ちょっと引いてくるだけでも韻律がゆったりしていて口語の柔らかさを駆使している短歌が多い事が伺える。それと永井佑先生(以下敬称略)の短歌は算用数字が使われがち。算用数字を使ってる短歌の中ではデニーズで1万円を触っているやつが一番好きだった。短歌の中に「1万円」が入ることで「お金」の概念から連想される生活の生々しさが表出していて、そこに人間の実体があるように感じられて好きだった。わざわざ「一万円」と書かずに「1万円」と書いているけど、「1万円」の方が短歌の中では見かけない表記なので読んでる間に引っかかるある種のフックとして機能しているのかなとか思った。個人的にはそう思いながら読んだけど、もしかしたらもっと違う意図をもってアラビア数字が採用されてるのかもしれない。

 

 

 それとこの歌集で集められてる短歌は作中主体がとにかく街に繰り出していることが多く、街中で見たことを主体がどう見ていたか/どう感じたかみたいな短歌が集まっている。

 

 上記の短歌みたいな空気感の短歌で構成されてるので今まで読んだ歌集や雑誌とは読み味が明らかに違っていたのが新鮮で面白かった。第二歌集も気になる。

 

夕方

 

 夕方は家に帰って部屋を掃除して自分でコーヒーを淹れた。部屋を掃除するとごちゃごちゃしてたものがすっきりするので精神HPがちょっと回復する。

 

 

最近925を聴いていたのでかなりタイムリーで嬉しかった。

 

 

925

925

  • ZORN
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1785

 

 

 925、売れてからの話が多い。土方仕事関連の話が今まで出たアルバムより減ってて、その代わりにフレックスについての話が増えたように思う。これからアルバムを作る中でどういう作風になるのかすごく気になる。

 

 このアルバムで一番好きなラインはKill’Em Allの「銃刀法違反なパンチライン Shut a facker up むすめの歯磨き シャカシャカ」、初見で聴いたとき笑ちゃった。

 

 

あしたもやることは多い。しっかりこなしていこうな!

 

 以下敬称略って書いたはいいものの結局そのあと一回も「永井佑」が出ていないことに気付いた。何の意味もなく以下敬称略が出動してなにも効力を発揮しないまま帰って行った。

 

おわり