ベストバイ、聞いた歌みた、良かった音源や本、その他をひとつにまとめる。
ベストバイ
Coresの電動ミル
これ便利だった。同価格帯にWilfaの有名なやつがあるけど、手入れのしやすさと粉受けを変えられるという点でこっちにした。粉受けを変更可能かどうかって高頻度で挽く場合においては結構大事で、粉の飛び散りにくいものに変えられると掃除が楽だし自分はドリッパーに直接挽いた豆が落ちてくるようにしたかったのでその点においてCoresは良かった。電動ミル買ったら手動ミル使わなくなった。
本の収納袋
良いね。アマゾンの口コミでは破れやすいって書いてあったけど、半年使ってまだ破れていない。使い方次第な感じがある。これは本を塩漬けするために買ったので積んで頻繁に動かしてないから破れてないだけかもしれない。安いし纏められるので買ってよかった。
Eris E3.5(スピーカー)
今まで1000円のLogicoolのやつを使ってて、もうちょっとグレードアップしたスピーカーが欲しいと思って、とりあえずのエントリーとしてこれを買った。実際その用途であるなら良いのではないか?と思う。音の鳴りが良いのか悪いのかの比較対象が1000円のスピーカーしかないので比較ができない。とりあえず前のより低音がちゃんと聴こえるし音の定位感もある。総合的に見ても音を聴く環境は飛躍的に良くなったということは言えると思う。多分良くも悪くも値段相応の音なんじゃないかと思うけど買ってよかったという気持ちはかなりある。
良かった音源
GUNJO ACECOOL
ACECOOLが2020年に出したアルバム。これ本当によかった。2ヶ月くらいこればっか聴いてた時期がある。
日記を見返してもめちゃくちゃハマってる。今好きなのはFAMOUSとAM2:00。自分の好きなジャンルとしてエッセイがあるけど、このアルバムはACECOOL自身の過去現在未来について歌った自叙伝としての側面が強くてかなり好きだった。リリックの中で綴られている話は凄く泥臭い話なんだけどフロウがタイトなので凄くスマートに聴こえたりするのが魅力的だと思う。日々の生活や労働に絡めとられて燻ってる中で夢を追うこと、そんな状況下でも情熱を絶やさないという決意が伝わってくる良いアルバム。本人の公式ショップで買うと備考欄でサイン付きにしてほしいと書けばCDに直筆してくれる。
FRIENDS&ME C.O.S.A.
イカツくてゴツいアルバム。グライムやドリルのダークなビートに乗って街のことや自分や友人のことをラップしている。好きなのはSundownとTwinz。SundownはCOSAの1バース目の頭からFRESINOのつなぎ、曲のラストまでずっとラップにおけるカッコいいが詰まっている。TwinzはWELL-DONEとの曲でリリックに「COSAがPunで俺がJoe」という内容があって、実際シルエットが一致しているので面白い。「草も金も飯もなにもかもが俺にたりてねぇでけぇカラダでけぇ態度今日も稼ぐwanna get high」のパンチラインが光りまくっている。WELL-DONEの声と活舌が良くて聴き心地が最高。
Tele倶楽部 ピーナッツくん
良いですね。これも聴き倒したアルバムで、前に出したアルバムであるFalse Memory Syndromeではピーナッツくんのショートアニメに登場するキャラクターたちが多く登場していたけど、今回は客演でいろんなVtuberが入っていてそれぞれ違った方向に味を出していて良い。School BoyとSuperChatが好き。
Tele倶楽部発表後に開催したオンラインライブで披露したSuperChatが好き。曲はノイズトラップでYokai Jakiとかがよくやってる感じの雰囲気になっていて、リリックは配信で金を稼ぐことを露悪的に表現したものが多い。ライブのラスト畳みかけるパートで歌詞を無視してひたすら絶叫してたところがあるんだけど、ここが本当にイカしててひたすら首を振ったし何回も聴き直してハマりまくってたという思い出がある。
KMNROUND KMNZ
JOURNEYとTOKONATSU STYLEが最強に良い。JOURNEYはJR西日本のCM曲で今は非公開なんだけど曲が全部公開されてない時期はそのCM曲を繰り返し聴いてた。TOKONATSU STYLEはザ・おめでたズとの共作で凄くトロピカルな曲。暖かい異国情緒を感じるし胸の高鳴る旅情をゆったりと歌っていて本当に大好き。この曲をライブでするときリタさんが「水着が私服のブロンドギャル」の部分を毎回気合を入れてラップするのでギャルが好きすぎるな…と思う。
良かった歌みた
GETCHA! - Giga&KIRA covered by calliope × suisei
この歌みた本当に良かったと思うし今でもアガりたいときに聴く。OOPS!からのグルーヴ感が美しい。「もう息も止まる ときめきすらない今」のヘブンリーなところもかなり好きなところ。ふたりの声と曲の相性が凄く良くて心地よさが半端なかった。
あのねこの話 feat. クボタカイ - みゆな covered by 龍ヶ崎リン×宗谷いちか
龍ヶ崎リンさんと宗谷いちかさんのこのカバー、100点すぎる。ウェットな曲調と宗谷さんの声が本当に合っているし、龍ヶ崎さんのウィスパーな歌声が曲の艶やかさを絶妙に演出していて良かった。最高やね。
hot girl bummer - blackbear covered by 理芽
全然知らない曲だったけど1回聴いてみて、それから何となく2回目を聴いてそこからちょこちょこ聴くようになったという感じの曲。サビの聴き心地の良さがクセになるしボソッと口ずさんでしまうキャッチ―さがある。理芽さんの声質と凄く馴染んでいて好きなカバーだった。
良かった本
うずまき 伊藤潤二
買ってよかった。結構前から存在は知ってたけど読んではいなかったっていう立ち位置の本。読んでみたら凄く面白かった。最初は小さかった街の異変が少しずつ大きくなっていき、怪異が街を渦巻いていくという陰湿で不気味なストーリー。とにかく伊藤潤二の絵が上手すぎる。着想も凄くて後世の様々な作品でオマージュがなされている意味が分かった。街の怪異から最後のスペクタクルまでの流れがとてもスムーズで本当に面白かった。
砂の降る教室 石川美南
今年は歌集を読むことが多くてその中でも結構好きな歌集だった。描写の切り取り方がとても多彩で秀逸。
ガラスケースに眼鏡のふちをぶつけつつ青き花瓶に見入つてゐたり
相聞歌作り置きせる姫君の昼寝のごとき雲にじむ春
最近はこの辺りが好き。この人の短歌は光の関係する描写(ガラスや花火など)がとても繊細で、脆いものが持っている綺麗さを引き出すのが上手いなと感じるし好きなんだろうなと思う。
天才による凡人のための短歌教室 木下龍也
これはかなり買ってよかった。たったふたりの短歌チャンネルで紹介があって良さそうだったので買った。技術的な部分や作歌の際の心持ち、実際に歌人になった時にしておくべきことなどが書かれていてほかの教則本とは違った性質の本だった。あと最後に推敲の流れが書いてあるところが本当に良かった。短歌を推敲するときにどこを足掛かりとすればいいかわからなかったんだけど、これを読んでからは具体的な直し方の方針を決めやすくなった。本当にゼロのところから短歌を始める際にかなり有用な本だと思う。もちろんこの本で書かれたとおりに短歌を書かなくても良いという話が最後に入ってて親切だなと思った。
総括
今年は短歌の年だった。短歌を始めてから良かったことはちょっと世界の見えかたが変わったというところ。来年も続けたい気持ちはあるし、今年は小さい折本を作ったけど来年は歌集としてそこそこの数をまとめて本を作りたい気持ちがある。
おわり