消尽の日記

中身も外見もまぁ覇気がない

「指がまつ毛として」2/20の日記

 

 

2/20

 

 

起きる。トーストにピーナッツペーストを塗りたくる。

 

 

 

アガるね。

 

オモコロスーパーディナーショーを観た。みくのしんさんの一挙手一投足にかまどさんが爆笑してて、この人みくのしんのこと好きすぎるだろと思いながら観た。

 

 

omocoro.zaiko.io

 

実際今回出た出し物の中で一番好きだった。広辞苑のパラパラ漫画もかなり工数が掛かってて迫力があった。最後の数字が伸びる演出は時間的な制約の中で展開を作るための工夫として冴えてるなと思いながら観てた。原宿さんのやつは汚かったし臭かった。

 

omocoro-store.com

 

これに関しては本当にナニモンなんだ。

 

 

オタク行動。買ったのはエチオピアとコロンビアの深煎りブレンドでこれがかなり美味しくて良かった。焙煎度で苦味を出しつつも他の味のパラメーターはバランスのいい豆で固めており、総じてバランスが良い味わいになっていた。デカい五角形みたいな味。

 

夕方

 

ねむらない樹を読んだ。かなり良い。以下大賞作品「ノウゼンカズラ」(椛沢知世)の好きだったやつ

 

いちじくをつつむ両手は上まぶた下まぶたどうぶつの老いた瞳の

 

これ好きだった。ノウゼンカズラには短歌の主体である「わたし」のほかに「妹」と「犬」が頻繁に登場する。この歌は動物の瞳に焦点を当てていて比喩が凄い綺麗で引き込まれるなと思った。指がまつ毛としてしゃなりと開いている感じを想像した。

 

犬の骨を犬のようにしゃぶりたいと妹の骨にも思うだろう

 

これが一番好きかもしれない。妹が登場する短歌はこれの他にも「腕を真っ赤にふくらませた蚊見えなくて妹が落書きにしてくれる」とか「眠るのを引き留める手が髪を撫でわたしのあたまにある後頭部」とかがあるけど、どこかじっとりとした観念があってかなり引き込まれてしまった。そして選評会の方でもその指摘があったみたいで、特に染野太郎と大森静佳がこの連作における妹の立ち位置や存在感、連作の持つ不穏さについて言及していてなるほどなぁと思いながら読んだ。短歌の読み方の基本みたいなものを選評から勉強することができるので、こういう賞レースの選評は(というか賞レースに限らず、他の人の批評は)読んでおくと視野が広がって良いなと、本当に当たり前のことを本当に当たり前のように思った。

 

おわり