消尽の日記

中身も外見もまぁ覇気がない

「でっかい袋に入ったベビーカステラ」5/25の日記

 

5/25

 


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朝。食べて支度。試験場へ。

 

普段使わない駅で何も確認せずにバッと乗ってしまって逆方面に行ってしまった。バカすぎる。でもちゃんとそれに備えたスケジュールを組んでたので大丈夫だった。大人。

 

OMSBのAlone、かなり良かった。特にいいなと思ったのは「OMSBから君へ」で、「ぶち込まれたBOSSとポスト ゴミのチラシ付きの支払い」のラインがかなり生活で引き込まれた。そこからパートナーへの感謝や、過去を振り返って自分のやれることをやることが歌われている。そういうエッセイに「春の風に飛ばされたキツい冬の名残や 扉空ければ入り込む朝の音」という情景描写を混ぜ込んだりしていて巧いなと感じる。最後のオフビートで吐き出されたラインが特にカッコいい。ALONEの中で伝えられていることの核心なのかなと思った。

 

着いて手続きして空いた時間で喫茶店に。

 

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昔ながらのところで、それでいて固くないところだったのでめっちゃゆっくりしちゃった。バターがしみしみのトーストとサラダにかかってる自家製と思われるゴマ油と甘酢のドレッシングが美味しかった。喫茶店にいる間、試験問題の復習もそこそこにして海蛇と珊瑚を読んだ。

 

 

まだ半分程度しか読んでないけどかなり良い。花とか雨とか雪とか蛇とかの詩的モチーフがたくさん登場するけど、それらの強度が全然落ちない。ひとつひとつが薄くなってしまうみたいな事が起きなくてずっと新鮮なまま。凄い。

 

それとこの歌集は二部構成になっているようで「愛について」という編では福島原発事故についての短歌が収められている。

 

許すべからざる悪なんだ。きみも。きつと、私も。

被爆限界量をしづかに上げるとき体のどこか雪の降りゐる

 

上に書いているのは詞書。これ、とてもぎょっとした。体内と結晶化した異物のイメージがかなり強く頭にこびりついた。それとこの作者は雪を死にまつわるモチーフとして多用しているっぽい。

 

生きていく気力をうしなつてしまつた人たちのその浜に降る雪

 

晩年の姿を残しひとは逝く橋の手摺りを越えて降る雪

 

被爆限界量」の短歌は身体に放射能の影響を積もらせているイメージがあって、下のふたつはどちらかというと流れているイメージがある。同じモチーフでも印象の持たせ方を変えることで多様さを出してるように思う。だから同じモチーフでもずっと新鮮なのかも。

 

 

試験。楽勝。終わってから50分くらい空いてまた別の手続き、それが終わったらまた50分待機…みたいなことがずっと続いて退屈だったのでアマガミ全話レビューを読んで潰した。

 

clavis.info

 

はじめてちゃんと読んだけど思った以上にしっかりした作りと文量で凄かった。あとアマガミのアニメってこんな突飛でスピード感のあるお話だったんだと衝撃を受けたし、一番驚いたのは塚原響さんが攻略対象外の人っぽいこと。Pixivに二次創作がめちゃくちゃ上がってる印象があって、このひと人気なんだなぁと思ってたから。

 

内容も理論的なアプローチで分析したり形而上で解釈を膨らませて(ときには盛って)形而下の話へ展開していくという感じで書かれているんだけど、その塩梅がかなり上手くて単体の読み物としても面白いなと思った。柳田國男の醸す2000年代後半の雰囲気、らき☆すたですね。

 

試験終わって免許証貰った。帰りにでっかい袋に入ったベビーカステラを買って帰って、シャワーを浴びてからそれを食べてたら完全に眠くなっちゃって布団敷いて寝た。ドカ食い気絶部。

 

 

おわり