消尽の日記

中身も外見もまぁ覇気がない

「コード」6/7の日記

 

6/7

 

 

最高!昨日の終わった体調不良を吹き飛ばす快晴のような好調を感じて起床した。全部が1.5倍速で終わってコーヒーをいれてゆっくりしても1本前の電車に乗れた。これは凄い。強い追い風を背中に感じた。

 

 

 

僕ヤバを読んだ。市川は自意識に悩んだり、人と関わり世界が広がる中で気付きを得たりと不器用ながら頑張っている。それでいて出来るだけ誠実に自分や他人と接しようと努力してるところがとても凄いと思う。

 

最後に豚野郎の正体(山田杏奈が憧れている人気カリスマモデル)を悟った市川が「豚野郎ですか?」て聞いたところ、初対面の人に豚野郎ですか?って言うのはだいぶ齟齬が発生するというのは一旦置いておいて、豚野郎側はめちゃくちゃ怖いだろうなと思った。山田杏奈に感情をベッチャリさせてるアカウントが全然知らん男の子にバレちゃってる(しかも山田本人が自分の隣に座ってる)という状況は恐怖そのものでしかない。

 

 

昨日行けなかったインドカレー屋に再チャレンジして成功した。

 

ここらへんのインドカレー屋の中ではかなりイケてる味でとても美味しかった。ナンの形が三角形にかなり近くて、もちっとした感じになるよう生地も厚めに成形されていた。オーナーのパートナーと思しきひとが赤ん坊を抱えていてとっても愛らしかったしナンのおかわりの注文したら注文とってくれた。すご。

 

ちょっと散歩してテラスでアイスコーヒーを飲みながらALONEを聴き直して永井祐の「広い世界と2や8や7」の残り半分を読んだ。

 

永井祐の短歌はVlog的(この表現はたったふたりの短歌チャンネルから引用)で日常のなんでもない生活の切り取りが多いけど、それが詩になるのは紛れもなく永井の持つ強固なコードと高等技術のおかげで、そこの取り合わせが肝要な歌人なんだと思っている。

 

 

詳しく言えば寺山修司が大元なんだけど、Hotline/Venus/Windowを刷って折本にしたのは永井祐の影響が強い。全然分かってなかった自分は「こんな感じなら自分も書けるだろう」と思って(今思い返せばこの思考は稚拙かつ失礼でだいぶ面食らうけど)実際に短歌を書いて本にした。結局は作ってくなかで真似できないことがわかってきて全然別の感じのものになったし、このときようやく永井祐の凄さがわかった。

 

広い世界と2や8や7を読み終わって、以前日記で前作の歌集よりも難しいと感じたと書いたけど、ツイッターに共有した記事を読んで短歌の中に含まれる意味の捻れを難しいと感じていたのかなと思った。

 

TSUTAYAまで往復の道 友達の顔と名前を入れ替えながら

 

大事そうにアイスをつつく 一晩で字幕はたくさん流れていった

 

上ふたつは状況がよく分からなくて入り込めなかった。作風的に上と下の句の接続に深い比喩があるわけではなさそうで、そこには素朴な詩情の発露があるんだろうけど、自分には方向が捻れすぎててよく理解できていない。これらは今回の歌集の中でも文章の連接が比較的難しいやつなんだけど、今作は前作よりだいぶこういう連接があやふやな短歌が増えた印象を受ける。

 

永井祐の短歌が分かんないという話を書いたけど、なぜか連作でまとめて読むと妙に生々しい現実がそこに蠢いているのを感じるし、しかもそれを心地よく読ませてくるから好きなんだよな。永井祐、好きだ…。

 

 

バイト

 

つつがなく終わる。

 

 

寝る

 

おわり