消尽の日記

中身も外見もまぁ覇気がない

保護猫は素人向けではない

こんにちは!山科です。

 

今回はヒカキンの猫騒動で思ったことを書きたいと思います。

 

まずヒカキンの猫騒動とは

ヒカキンがスコティッシュを購入したことに一部の人間が「どうせなら保護猫を飼って欲しかった」と批判をした。という騒動です。

 

結論から言うと猫を飼ったことのない一人暮らしのおっさんが保護猫を飼うことは極めて難しい。

というか絶対に無理だと思います。

僕は多頭崩壊で保護された猫を飼っていますが、愛護団体から引き取るのは本当に大変でした。

僕が猫を引き取れた理由を挙げるとこうです。

  1. 前に猫を飼っていたこと
  2. 飼っていた猫が15年生きたこと
  3. 家に必ず1人は人間がいる状態であること
  4. 賃貸でなかったこと
  5. 身内に愛玩動物飼養管理士2級の資格を持った人間がいたこと

特に飼育歴があったことと愛玩動物飼養管理士の資格を持つ人間がいたことが大きかったのではないかなと思います。

 

また猫が15年生きたことも好印象だったと思います。

これは家猫の平均寿命ではありますが前の猫の寿命が極端に短いとあまりいいイメージを持ってはくれません。短命の猫は人間の「うっかり」によって殺されてしまっているケースがあり生き物を飼っているという意識が薄いんじゃないか?と疑われたりするからです。

 

家に人間が常にいるというのも需要な要素です。猫の異変に気付きすぐに病院へ連れて行ける体制でなければ保護猫は引き取れないです。

なので結婚してない人は難しいし共働きでも厳しいです。

 

賃貸は詳しい理由を愛護団体の人から聞いたことがないのであまり知りませんが、おそらく立ち退きのリスクや突然のペット禁止がでたりするからじゃないかなと思います。(これは完全に僕の推測で保護団体の人の意見ではありません。)

 

猫を引き取った後も忙しくしばらくは1ヶ月ごとに写真を送り、猫の体調などの連絡を電話で入れたり、団体の人に挨拶に行ったりとなかなか大変でした。

 

上記のように買うための条件が厳しい以外にも保護猫が素人向けではない理由は他にもあります。

それは多頭崩壊などのいわゆる訳ありな猫が多く、人に対して警戒心むき出しの場合が多いこと。

今飼っている猫も引き取ったときは人間を警戒してケージから一歩も出ず、栄養も足りていなかったため下毛がなく体はバリバリになっていました。

ケージを毛布で覆って人間から視界を遮ったり猫に警戒を解いてもらうためコミュニケーションに努力したりなどなかなか素人にはできないと思います。

 

 

そして今回一番伝えたかったこと

「男性はなぜOKが出にくいか?」

これに関しては明白に答えがあります。

引き取った猫を殺す野郎が多いからです。

猫を殺す奴は女も男もいるわけですが、男性が圧倒的に多く愛護団体への通報でもやはり犯人は男性が多い傾向にあります。

基本的に猫を殺した容疑のある人物はブラックリストに入れられその地域の保護団体にマークされます。

他県から猫を引き取るようなそぶりを見せるとどんどん広域に情報が拡散されるようになるので稀にツイッターなどでブラックリストに載っている人間の顔や情報が注意喚起とともに流れたりもしています。

こういった人間のせいで本当に猫が欲しい人に行き渡らず、猫も不幸になってしまうという、まさしく善良にしている人間が割りを食う現象が起こってしまっているのが本当に悲しいです。

 

今回ヒカキンは「どうせなら保護猫を飼って欲しかった」と非難を浴びましたが、一人暮らしのおっさんで収入が安定しない職業に就いていてはじめての猫なんだから保護猫は難しいと考えるのが妥当です。

猫が好きだとは言え、そのような批判はあまりに軽率すぎるし、「保護猫を飼え」と批判した人間はおそらく保護猫を飼おうとしたことがないんだろうなぁと思います。

 

 

 

初めて猫を飼うとなるとやはり地域猫ではない野良を拾うかペットショップで買うしかないと思います。

 

今回の騒動は保護猫に対する認識の甘さからくるものなんだろうと思いました。

もっと世の中が動物愛護について関心をもって生き物を大切にするという認識が広まってくれればいいなと願っています。